【微妙って、どんな意味? What Does “Bimyou” Really Mean?】日本語レッスンJapanese lesson 172

微妙という言葉の奥深さ

「微妙」という言葉、聞いたことありますね?
でも、改めてその意味を説明しようとすると、なかなか難しいものです。
なんとも言えない…そんな不思議な魅力をもつ言葉、それが「微妙」です。

微妙は「なんとも言えない」良さ

まず、芸術の世界でよく聞かれるのが、「この筆のタッチが微妙でいいね」なんていう言い方。
このときの「微妙」は、「絶妙な」「細やかな」「複雑で味わい深い」といったニュアンスを含んでいます。
ただの「良い」では表せない、深い感覚がそこにあるんです。

判断がつかない時にも使う

「あれ、セーフかアウトか…微妙だな」という使い方。
これは、「はっきりしない」「境目があいまい」といった意味です。
野球でもテストの結果でも、「どっちとも言えないなあ」というときに、「微妙」という言葉はピッタリなんですね。

「ちょっとした変化」にも微妙

「微妙に曲がってる」「微妙に歪んでる」なんて表現もありますね。
これは、「ほんの少し」「ちょっと」という感覚。
ほんのわずかな違い、ズレ、変化に敏感に気づいたときに、「微妙」が使われます。

感情の揺れ動きにも登場

「今迷っていて、なんか微妙な気分…」というようなとき。
これも、「いい」とも「悪い」とも言えない、何とも言えない感情の揺らぎを表しています。
うれしいのか、悔しいのか、自分でもはっきりわからない。
そんなとき、「微妙」なんです。

最後に

「微妙」という言葉は、ただ「あいまい」というだけでなく、繊細さや奥深さ、そして感情の複雑さまでも表してくれる、とても豊かな表現なんです。
まさに、「言葉にできないものを、言葉にする」力を持った日本語のひとつです。

池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin

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