【「答える」「回答する」「応える」の違い The Difference Between “答える”“回答する”and “応える”】日本語レッスンJapanese lesson 178
言葉の違いを感じよう
「答える」「回答する」「応える」——どれも“こたえる”という意味ですが、それぞれに微妙な違いがあります。
この違いをしっかり理解しましょう。
答える:問いや質問に返事をすること
この「答える」は、もっとも一般的に使われます。
問いに対して返事をする、というイメージです。
たとえば、誰かに「名前は何ですか?」と聞かれて、「〇〇です」と返す。
これがまさに「答える」です。
つまり「問いに返すこと=答える」ですね。
回答する:アンケートやテストに記入して返すこと
「回答する」は、もう少し形式ばった印象があります。
アンケートや質問シートなどに答えるときに使います。
選択肢を選んだり、記述式に記入したりするとき、私たちは「回答」しています。
言葉としてはフォーマル寄りですね。
応える:気持ちや期待に反応すること
そして「応える」はちょっと特別です。
これは相手の気持ちや要望など、目に見えない働きかけに反応する意味合いがあります。
例えば…
- 「皆様の声にお応えするために」
- 「ファンの声援に応えるようがんばる」
といった場面で使われます。
相手の想いや期待に対して「応じる」というニュアンスが強いです。
まとめ
漢字 | 意味 | 用例 |
---|---|---|
答える | 問いに返事をする | 「質問に答える」 |
回答する | 質問票などに記入する | 「アンケートに回答する」 |
応える | 気持ち・期待に応じる | 「声援に応える」 |
場面や気持ちの込め方で使い分けると、とても自然で伝わる日本語になりますね。
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
池本美代子のTikTok Miyomin Voice tiktok.com/@miyomin22