【感情を入れずに表現力をアップする話し方 How to Speak Clearly and Expressively Without Emotion】ボイスブログ76
※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
感情を入れない話し方
実は、感情を入れないで話すことが、声や言葉をはっきり伝えるための大切なポイントの一つです。
感情を込めすぎると息が乱れたり、漏れたりして、言葉が聞き取りにくくなってしまいます。
例えば、「こんにちは」を感情を入れすぎて言うと、「こんにちはぁぁ…」のように息が漏れ、言葉の輪郭がぼやけてしまいます。
逆に、息を使わずに話すと、言葉がくっきりと鮮明になります。
感情を入れず息を漏らさずに話す重要性
なぜ息を漏らさずに話すのが良いのでしょうか?
感情が高まるほど、実は息が漏れやすくなります。
感情が高まって話すと、聞いている人には「自分だけの世界で話しているように」聞こえてしまい、相手とのコミュニケーションが取りにくくなります。
ですから、感情を入れず息を漏らさないことが、言葉をはっきり届けるための大切なことなのです。
感情がないのにどうやって表現する?
でも、「感情を入れない」となると、まるでロボットのような話し方になってしまうのでは…と思うかもしれません。
そこでポイントになるのが、「音の高低」を活かした話し方です。
日本語の大きな原則である「音の高低」を上手く使うことで、感情を込めなくても表現力豊かな話し方ができます。
「音の高低」で表現する方法とは?
例えば「この間おもしろかったわ」を、息をたくさん使い感情的に言うと、「この間おもしろかったわぁぁ〜」のように聞き取りにくくなります。
逆に、息を全く使わずに話すと「この間おもしろかったわ」と棒読みになり、感情や気持ちが伝わりません。
そこで、ラポール・ボイスの「1、2、3」のように少し準備をして、息を使わず後ろの意識で話してみます。
すると自然に生き生きした話し方になります。
これが「俯瞰の視点」からの表現方法です。
「音の高低」でさらに表現力をアップ
もっと表現力を高めるために、意識的に「音の高低」をつけることをおすすめします。
例えば、音の高低をつけて「この間おもしろかったわ」と話すと、感情的にならなくても、表現の幅が広がり、聞いている人にも伝わりやすくなります。
息を使わず、自分らしく伝えるコツ
息を漏らさずに、さらに「音の高低」を上手く取り入れることで、感情に左右されず、のびのびと自分らしく話すことができます。
「本当に感情を入れなくても伝わるの?」と思う方もいるかもしれませんが、ぜひ一度、息を使わず後ろの意識で話すことを試してみてください。
自然と、自分らしい表現が勝手に生まれてきます。
あなたの話し方が変わり、きっと聞き手も頷いてくれるはずです。
ぜひ、試してみてくださいね。
ホワイトボードの文字が間違っていました。「指令」→「司令」
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
(俯瞰クラブは終了しました)
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。