【「俯瞰」で声も気持ちも変える How “Bird’s-Eye View” Changes Your Voice and Mind】 ボイトレブログ8
※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
ボイストレーニングの中で、私はいつも「俯瞰」という言葉を使っています。
でも、ボイトレで俯瞰って一体何?と思いますね。
そこで今日は、「俯瞰」という考え方がどのようにボイトレに役立つのか、具体的にお話しします。
そもそも「俯瞰」って?
「俯瞰」とは、上から全体を見ることです。
ボイストレーニングで「上から全体を見る」ってどういうことだろう?と不思議に感じるかもしれません。
私のボイトレでは、「意識の場所を変えることで声を変化させる」という方法を使っています。
意識の位置を変えると声が変わる
何か悩み事や心配事があると、頭の中でぐるぐると同じことを考えてしまい、声まで暗くなったり、もごもごした声になったりしませんか?
そんな時、ちょっと意識を「自分の後ろ、斜め上」に持っていくのです。
すると、驚くほど気持ちが変わります。
元気が出てきたり、「考えても仕方ないか」と気楽になれたりします。
私がこの方法を見つけたきっかけ
実はこの方法、私が司会をしていた経験から生まれました。
アナウンサーになりたての頃、数百人もいる会場で来賓の名前を読み上げる時、間違えないか不安でいっぱいでした。
しかし、場数で慣れていくと、いつの間にか、ドキドキすることがなくなっていました。
その時気づいたのです。
あれ?意識が頭の斜め上にあって、そこから原稿を見てるぞって。
知らない間に、意識を後ろに持っていっていたことで、不思議と冷静になっていたのです。
冷静になることで、落ち着いて自信を持って声を出すことができるようになりました。
「俯瞰」の意識でポジティブになる
めちゃくちゃ話すことが下手だった私ができたのですから、これは誰でもできる方法です。
意識の場所を変えるだけで、不安やネガティブな気持ちが消え、声が明るく、堂々としたものに変わります。
「今いる自分」も「後ろにいる自分」もどちらも自分自身。
どちらを選ぶかだけです。
ただし、意識を後ろに保つには少し練習が必要です。
何度も前に戻りがちなので、普段から意識してみてください。
実は本当の自分は後ろにいる?
後ろに意識を置くだけで、声も性格もポジティブになります。
実は、この「後ろ」の位置こそが、本当のあなた自身がいるべき場所なのかもしれません。
今日から、ちょっとずつ意識を「後ろの斜め上」に持ってみませんか?
それだけで、あなたの声と心が明るく変わっていくのを感じることができるはずです。
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。