【「ように」「ために」 の違い The Difference Between “You ni” and “Tame ni”】日本語レッスン90
「ように」と「ために」の違い
「ように」と「ために」、この二つの使い分けは意外と難しいもの。
今回はその違いを、日本語教師のガティ先生の説明とともに、実際の例文を交えてわかりやすく紹介していきます。
「ように」は願望や結果への期待
「ように」は、「そうなればいいな」という気持ちが含まれた表現です。
言い換えると、実現されることを期待するけれど、自分の意志や行動だけではコントロールできないことに使われる傾向があります。
たとえば:
- この文法を理解できるように、何回も説明を読みました
- みんなが分かるように、丁寧に説明した
- 朝早く起きるように、アラームを設定した
これらは、望ましい結果を得るための行動ですが、「絶対にこうなるぞ!」という強い意志ではなく、「そうなるといいな」という期待が含まれています。
「ために」は目的達成のための強い意志
一方「ために」は、目的をはっきり持って、それを実現するための行動をする場合に使います。
「目標を達成するぞ!」という強い意思が込められている表現です。
たとえば:
- 海外旅行をするために、お金を貯める
- N1に合格するために、がんばって勉強する
- 理解するために、先生に質問した
これらの例からも分かるように、「ために」は自分の意志と行動で結果を手に入れようとする姿勢が感じられます。
まとめ:違いを感覚でつかもう
「ように」は「そうなればいいな」という弱めの意思、「ために」は「こうするぞ!」という強めの意思。
この感覚を意識することで、自然と使い分けができるようになります。
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
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