【貸すと借りるの違いって? Difference Between “Kasu” and “Kariru”】日本語レッスン123
「貸す」と「借りる」、どう違う?
「貸す」と「借りる」って、よく似ていてちょっとややこしいですね。
今回はその違いについて、紹介します。
「貸す」は相手に使わせる
「貸す」は、自分の持っている物や人などを、相手に一時的に使わせることを意味します。
たとえば、「私はあなたにお金を貸しました」という場合、自分のもの(この場合はお金)を相手に渡して使わせているということです。
「借りる」は相手の物を使う
一方、「借りる」は、その反対で、相手の物を一時的に自分のものとして使うという意味になります。
「あなたは私にお金を借りました」では、相手(あなた)が私からお金を受け取って、自分のものとして使っているということです。
主語の変化がポイント!
この2つの動詞の違いを理解するポイントは「主語(しゅご)」です。
- 貸す → 主語は「私(貸す人)」
- 借りる → 主語は「あなた(借りる人)」
つまり、誰が動作の主体なのかを意識すれば、使い分けがはっきりしてきます。
「あげる」と「もらう」との関係
「あげる」「もらう」という言葉もみてみましょう。
「私はあなたにお金をあげました」と言うときも、「私」が主語になります。
それを「もらう」にすると、「あなたは私にお金をもらいました」となり、主語が「あなた」になります。
「貸す⇔借りる」「あげる⇔もらう」これらのペアは、主語の変化と動作の方向がポイントです。
実際の例文で確認
いくつかの例文でさらに理解を深めましょう。
- お金を貸してください(使わせてください)
- 両親にお金を借りたい(使わせてもらいたい)
例文は、たまたま「お金」ばかりだったのですが、物だけでなく、人や道具にも使えます。
まとめ:似ているけど違う言葉
「貸す」と「借りる」はとても似ている言葉ですが、「誰が使わせるのか?」「誰が使わせてもらうのか?」という視点で見ると、はっきりと区別ができます。
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