【「残念ながら」と「あいにく」の違い The Deeper Meaning of “Zannennagara” and “Ainiku”】日本語レッスンJapanese lesson 170
「残念ながら」に込められた思いやり
「残念ながら」という言葉には、実はとても繊細で深い気持ちが込められています。
この言葉を使うときは、相手が悔しい思いや、嘆いている気持ちを抱いていることを、ちゃんとわかっている。
その上で、「残念ながら、こうなってしまいました」と、相手の感情を汲んだうえで丁寧に伝えているです。
「残念ながら、この言葉を言わせていただきます」というように、相手の心に寄り添う気持ちを持って発するのが、残念ながら」です。
「あいにく」は、自分の嘆きを表す言葉
一方「あいにく」という言葉は少しニュアンスが違います。
これは、相手の期待に応えられなかったことを、自分自身が残念に思い、嘆いているという意味を含んでいます。
つまり、「あなたの期待に添えなかったことが、本当に私としても残念です」という、自分の気持ちも込めた表現なのです。
まとめ
「残念ながら」は、相手の気持ちを理解したうえでの思いやりの表現。
「あいにく」は、自分の嘆きも交えた感情の表れ。
どちらも、ただの否定や断りの言葉ではなく、人の気持ちに寄り添うための大切な言葉ですね。
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