【ロボットのドラえもんは「ある」「いる」?Is the robot Doraemon “aru” or “iru”?】日本語レッスン130

ロボットは「ある」?それとも「いる」?

「ロボットは“ある”って言うんですか?それとも“いる”って言うんですか?」
とてもユニークな質問をいただきました。

これに答えてくれたのが、日本語教師のガティ先生。
「いや〜おもしろい質問だなあ」と言いながら、じっくり説明してくれました。

「ある」と「いる」の使い分け

まず、基本的なルールがあります。

  • 「ある」は、物に対して使います
  • 「いる」は、人や生きていて動くものに使います

というわけで、普通のロボットには「ある」を使うのが一般的です。

でも、ドラえもんは「いる」

ところが、ドラえもんはちょっと特別です。
「ぼく、ドラえもん!」って言いますね。

ドラえもんには「人」のような感情や存在感を感じます。
つまり、ロボットであっても、人のように感じたときには「いる」を使うことがあるのです。

タクシーも「いる」になる?

話はさらに広がって、タクシーについて。

「タクシーがいるよ!」って言いませんか?
これも、タクシーそのものというよりも、そこに「運転手がいる」と感じているからです。

運転手という“人”の存在が強く感じられるから、「いる」になるんです。

言葉が映す感覚の世界

こうした使い分けは、日本語ならではの「感覚」の世界。

単にルールだけでなく、「どう感じたか」「どんなふうにその存在を捉えたか」によって、使う言葉が変わってくるのです。

ドラえもんも、タクシーも、ただの物じゃない。
そこに“人”を感じたとき、「いる」になるのです。

池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin

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