おみくじ三十五 元気の源
大空を飛ぶように手を広げて走ってみると、空気も大地も木々も空も、みんな仲間になるようです。
野原に座ってふっとため息をつくと、優しい風にくすぐられているようです。
何もないこの時間を存分に楽しんでみると、誰といても、ただ一人でいる気分になります。
この世界でただ一人の私を感じます。
日が沈む夕空も、星降る夜も、眺めている私一人の世界。
月夜の静けさは、暗闇に溶け込んでしまいそうな未知を楽しめる。
ああ、今日も静かに消えていく。
そしてまた、朝日を見る。
この終わりと始まりを、私たちはみんな体験している。
一人一人違った感覚があり、その中で感じる意味も、一人一人違っている。
あえて、意味のない世界で生きてみることで、新しい感覚を体感することができる。
私だけの感覚のようで、実は、誰かが知っている感覚。
どこかでつながっているのかもしれない楽しさ。
ふと感じてみると、広い宇宙も、もう怖くなくなる。