※ ラポール･ボイス（元スピリット･ボイス）は、ネガティブな目の前の意識を、自分の後ろに移動させ、心を開放して話すボイストレーニングです ※

胸で吸う息継ぎはNG

まずは胸を前に膨らませるようにして、いわゆる「胸式呼吸」で息を吸ってみます。
肋骨を前にぐっと出すような感じで息を吸ってみましょう。

止めます。口から出します。ふう。」

これ、一見ちゃんと吸えているように思うかもしれませんが、実はあまり良くない吸い方です。

胸を膨らませて吸うと、肋骨が上に持ち上がって肺の前の方ばかりが膨らみます。
でも肋骨自身は「本来の場所に戻りたい」と押し返すので、結果的に息を止めるのが苦しくなってしまいます。

もう一度やってみましょう。
肋骨を持ち上げるように「ふーん」と吸ってみると、肋骨が押し戻してくる感じ、そして息を止めているのがしんどい感覚があるはずです。

これが「すぐに息が漏れてしまう」呼吸法なんです。

正しい行き継ぎはお腹で

次に、息がしっかり入る行き継ぎの仕方を紹介します。
ポイントは「お腹を膨らませる」こと。胸ではなく、お腹を前にふくらませるようにします。

鼻から息が入ってきて、お腹の方がふんわりと膨らむイメージです。

「入っちゃった」と思うくらい、自然に空気が入ってきます。

お腹を膨らませて吸って、止めて、口から出します。「ふう」。

このときの感覚を、さっきの胸式呼吸のときと比べてみてください。
同じように息を止めているのに、気分が全然違うはずです。

肋骨の圧迫がなく、お腹のほうがずっと楽に呼吸ができます。

お腹で吸う呼吸が正解

息を吸うときは、胸ではなくお腹を膨らませるように。
それが「いい息の行き継ぎの仕方」です。

お腹の中に空気がすっと入ってくるような感覚を大切にして、楽に深く吸える呼吸を身につけましょう。

池本美代子YouTubeチャンネル　youtube.com/@miyomin

※　人生が好転するボイトレ　 池本美代子　※
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