【語尾が上がるクセ】
語尾が上がるクセが直らない。「です」「ます」「助詞」が上がる。

語尾が上がるクセを直したい![スピリット・ボイス トレーニング318]

※ スピリット・ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識でラクに楽しく話すトレーニングをしています ※

今回の悩みは、語尾がちょっとあがっちゃいます、です。

最後の音が上がる、人に言われて、やっと気づく方も多いと思います。
私のトレーニングにお越しになる方も、私が「今、最後の音が上がった」と指摘してもわからず、録音したものを聞いてみて、「本当ですね、上がってますね」とようやく気づかれます。
多くの方が音が上がっているのに気づかない。
なぜ気がつかないのか。
周りで上がってる人が多いからですね。

テレビやネットからも上がってる音をいっぱい聞きます。
そうすると、耳になじんじゃって、それを真似してしゃべってしまう。
ちょっと上がっちゃうクセがつくと、それがだんだん当たり前になってきて、自分でやっていることがわからなくなるのです。
でも、ちゃんと聞いてみると下げたほうがいいですね、という気持ちになります。

語尾や助詞が上がっていると、不安定な印象を与えます。
それがそのままその方の印象になります。
助詞、です、ます、などの音は、その音の前の動詞や名詞などに比べたら、そんなに重要でない言葉です。
その重要でない言葉が耳に残るので、その前にあった重要な言葉が薄れてしまいます。
もったいない伝え方ですね。
反対に音が下がると、落ち着いた印象を受けます。
丁寧な印象もあります。
そして、賢く聞こえると思います。

私ずっと以前、ある経営者の会で講演させていただいて、その一番前に座ってらっしゃったご高齢の社長さんが講演終了後に私のところにお越しになって、「先生、さすがやね。先生の言葉、全部語尾が下がっとったわ。さすがやプロやね」と褒めていただきました。

語尾や助詞の音が上がっている方は、ものすごく多いです。
そこで、あなたが語尾を下げて話すことによって「あっこの人何か違うな、きちんとしたイメージがあるな、賢そうだ!」と思われます。
この利点を考えると、語尾、助詞の音は下げた方がいいですね。

語尾や助詞がどうして上がるかなのですが、その方の話すリズムになってしまっているのが多いと思います。
あるいは、文章の途中で休憩、文節一区切り話してまた休憩というように、休憩ポイントの前に音が上がるというクセなのかもしれません。
文章の途中で休憩した時、文節の最後の音が届いているのかより、次の言葉の方に意識が行ってしまっているのかもしれません。

では、どうやって直せばいいのか。
自分が一番最後の音をちゃんと言えているかどうかを耳でチェックできれば良いですね。
アナウンサーは、みんな自分の声を話しながらチェックしています。
あ、今ちょっと上がった、と耳で聞いて、次はそうならないようにしようとすぐに直すことができます。

これもなかなか話に夢中になるとできないので、ぜひ文章を読んでその声を録音してみてください。
録音してみて、上がっている音があれば、次は下げて練習してみます。
下げる、下げるを何度か練習していくと、下げるという音色を、耳で覚え、体で覚え、口が覚えてくるんですね。

これは、絶対に練習しないと直らないなと私は思います。
音が上がったと思った時に、その音ばかり練習してみてください。
そして語尾、助詞の音を下げて話すという、ちょっとした心地よさを感じてください。
この心地よさを感じるまで、ぜひ繰り返し練習してください。

語尾や助詞の音が上がることによるイメージに、気が強い人、があります。
バーンと言葉が突き刺さるような強さを感じるからです。
私、言葉が強いって言われたことがあります、という方は、もしかしたら言葉の最後の音が強いのかもしれません。
なので、どーんと言い放たないで、少し抑えめにして音も低くするのがいいと思います。
一文を話すのに、文節ごとに休憩を入れながら話すと、そのたびに助詞が上がって強くなります。
なので休憩しないで、一文全部つなげて話すように心がけてみてください。

語尾、助詞の音が下がった時、落ち着いて丁寧で品がよく賢そうに見える!という利点を思い浮かべて、ぜひ繰り返し練習してみてください。

池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin

※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「スピリット・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。

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