【音声配信の声の出し方】
YouTube・インターネットラジオなどで音声配信するときの声の出し方、伝わる声って？口の形に注目！！

音声配信するときの声の出し方！伝わる声って？[スピリット･ボイストレーニング309]

※ スピリット･ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「１、２、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識でラクに楽しく話すトレーニングをしています ※

YouTubeやインターネットラジオの音声配信に特化した話し方、伝え方ってありますか？
というご質問をいただきました。

動画や音声での発信って、多くなりましたね。
聞き始めると楽しくて、この方の雰囲気が好き！とファンになっちゃいます。

その方その方で話し方に個性があり、そこが魅力なのですが、私はふんわりとした印象ではないのですが、もし、私のこんな話し方でよろしければ、お話させていただきます。
テキパキと言いたいことが伝わる方法です。

目の前にマイクがあります。
ポイントは、マイクに向かって話しましょう！です！

まず、話すときの口の形を注目してみましょう。
口の形が横に広がっていると、声は扇状に広がります。
そして、唇が上下に狭くなるので、押しつぶされたような印象の声になります。
つまり、笑った顔で話すとこうなります。
この口の形で話すと、伝える特定の人が決まっていない、目の前の人みんなに届け〜という状態になります。
目的を定めず話している状態です。

そこで、扇状に広がっている声を、パタパタパタパタと閉じて一本の棒のようにして、声の届け先、目的をマイクにして、マイクに向けて話をします。
これだけでも音が変わります。

ずっと口を横に引っ張った笑顔のままだと作った顔になり、やはり声も、作った声になります。

聞いてても作ってるなあと感じますので、これをやめて、口を丸にします。
すると、顔の力も抜けます。
これだけで、ナチュラルなその方を感じることができる声になります。

口を、横に引っ張った形から丸にして、まとめてピンポイントにマイクに声を届けるというイメージです。

音の質が変わってきます！

目的の人を決めないで話をすると、誰に言っているのか定まりません。
話し手は、みんなに言ってるんだ〜と思うのですが、「私」はみんなじゃないので、一人一人に言葉がしっかり届きません。
「あなたに！」という印象のほうが、届くのです。

「みんなに伝われ」ではなくて、「あなたに伝われ」という気持ちで話をするのがいいと思います。

これは、録画、録音のときだけではなくて、人の前で話すときも、一気にみんなに届けようではなくて、広がった声を一本の棒状にして、目線を移して「あなたに！」、また目線を移して「あなたに！」「あなたに！」「あなたに！」、そして、「あなたに！！」。
こんな気持ちで、目線を変え、声の目的の人も変えて話すと、声をもらった人は、「嬉しい」という気持ちになります。

目的の人に向かって話をする。

音声配信だと、目的の人が、マイク・カメラの先の「あなた」に向かって話をしていますという気持ちでやってみるといいんじゃないかなと思います。

文章を読むときですと、この文章どう読めば伝わるかなって考えてみましょう。

ただ読むんじゃなくて、一つ一つの言葉に意味がありますから、この言葉をどのように伝えれば、あなたに伝わるかなあ、という気持ちで読むといいと思います。

それから基本的なことなのですが、マイクを吹かない！

吹く風の音も良くないのですが、マイクを吹く話し方だと、息の流れとともに声が、だだだだだ〜と、流れていっちゃいます。
マイクに乗りにくい声になります。

息を使わないようにして絞り込んだ音で、マイクの先の「あなた」に向かって話をする、というふうにやってみるのはいかがでしょうか？

しかし、マイク、マイクと意識しすぎると、口先にばかり意識が行ってしまって、小さくまとまってしまいます。

スピリット･ボイスの基本の「１、２、サーン」の後ろからの声を練習しましょう。
自分の後ろに自分がいて、その人が、マイクの一点に向かって話をしている、というのがとてもかっこいいと思います。

声って本当に人柄が伝わると思います。
口先で話していると薄っぺらい印象に聞こえます。

自分の後ろに自分がいる状態でマイクに向かって話すと、ご自身の声の厚みを感じることができます。
大きな存在を感じます。

マイク一点に向かって話すことができるようになったら、自分の後ろに自分がいて、人間の厚みを持ったまま話ができるよう練習をされるといいと思います。