【会話が苦手】
友人との会話で顔がひきつる。では、そこにいながら、ちょっと視野を広げてみては？

友人との会話で顔がひきつる[スピリット･ボイストレーニング314]

※ スピリット･ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「１、２、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識でラクに楽しく話すトレーニングをしています ※

今回のお悩み。
友だちと話すときに顔がひきつるんです。
つらいですね、、、。
では、ひきつる原因はなんでしょうか？
一生懸命やろうとする気持ちや、人に見られているなどの気持ちが積もり積もっていくのかなと思いました。

そこで、視点を変えてみるというのはどうでしょう？
これは私が考えた方法で、何の根拠もなく思いついたこ戸なのですが。
人の顔を見るときに、焦点がキュッと点のように集中すると気持ちもキュッっと小さくなってしまうことはないでしょうか？
意識も固まって、逃げ場がないところに行っちゃうような、そんな気持ちになるかなと思いました。
視野を点じゃなくてちょっと左右に広げてみるのはいかがでしょう？
視野を左右にフワーって広げてみると、見える景色がちょっと変わりませんか？
この方法、さきほど考えたんですけれども（笑）
そうすると心も一緒には〜って広がるような気持ちになるなっと思いました。

周辺視野っていうんでしょうか。
目的の方が真ん中にいらっしゃって、横にふわっと景色が広がっている。
見える景色がだんだんスクリーンのように平面に見えてきて、同時に心もワーッと広がっていく感じになります。
そうすると少し緊張感が安らぐかなって思いました。
こうすると、ちょっとボーッとした自分になります。
ぼんやりとした感じでいてもいいんじゃないかなって思うんですけど、どうでしょう？
キッキッてなっているよりも、ふわ〜っとぼんやりして、自分の存在している感覚を自分の中だけで広げて自分の緊張を自分でといてみる。
これできたらいいですね。
攻められるような時でもないし、私が絶対に喋んなきゃいけない時でもないし、そこに存在してればいいかなっていう時、うわ〜視野を広げる練習をしてみるのです。

私は昔、本当に滑舌が悪くて話ができなかったから、なるべく話をしないようにしていました。
「私もそう思う」というその一言だけ言えたらいいかなって思ってました。
だから積極的に会話に入ろうともしてないし、そこにいるだけでいいかなって思ってたんです。
ちょっと緊張しながら、そこにいた感じでした。
今思えば、何も話さないんだから、緊張している理由はなかったんですけどね。
いつも居心地の悪さを感じていました。

昔むかし 30代の頃でしょうか吃音の方のグループによく遊びに行ってたんです。
その輪の中に入ってお話を一緒に聞かせてもらったりしていました。
一グループ5、6人でしょうか、輪になって「僕はこんな時に緊張するんだ」とか「この間もこんなことがあったんだ」って、そんな話をされていました。
仲間ですから和気あいあいと話をしていらっしゃいます。
その中に、とても穏やかな顔をした素敵な男性の方がいらっしゃったのですが、一言もお話をなさらないんです。
その方、何にも話さないでニコっとして、ずっと皆さんの話を聞いていらっしゃるんです。
私そこでねドキドキしたんです。
この方、仲間の中でも話ができないのかなって、言葉を出すことができなくて困ってらっしゃったらどうしようって。
私があなたはどう思いますかって、声を掛けた方がいいのかなって、すごくおせっかいなことをずっと考えていました。
私ひとりドキドキしてたんです。
ふっと話が途切れた時に、その方が僕の番かなっていう感じに「そうだよね、僕もそんな時あったよ。どきどきするね。君の気持ち分かるよ」って、ものすごく穏やかな声でお話をされました。
ああ私は、本当にいらないおせっかいしなくて良かったなと思いました。
その方はずっと、そのグループの中で、落ち着いて皆さんの話を聞くのを楽しんでいらっしゃったのです。
誰も話さない時、そのタイミングが来た時に、僕が話す番かなと思ってお話をされました。
その声がとても素敵でした。
その方は人の話を全部ちゃんと聞いてから、もしも自分が話すタイミングや隙間があったら話そうかなっていう気持ちで存在していらっしゃったんですね。
大人ですね。
会話の中で、私が私がとか、この場で私はどうすればいいのかなとドキドキしたりするような気持ちではいらっしゃいませんでした。
自分らしくそこに存在していらっしゃったんだなってわかった時に、私もこんな風に存在する人になりたいなと思いました。
この場を自分が一番楽しんでるという存在の仕方がいいなと思いました。