【話す時、意識する場所を変えることで瞬間に声が変わる その1】ラポール・ボイスブログ1
サブタイトル: 「感情を抑えた話し方で、相手に伝わる声を手に入れる方法」
※ ラポール・ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
アナウンサーの声の秘密
アナウンサーがマイクに向かって話すとき、マイクが風の音を拾わないように息を抑えています。
驚くかもしれませんが、彼らはほとんど息を出さずに話しているのです。
これが、いい声を保つための重要なポイントなんです。
息が漏れない話し方のコツ
息が漏れると、どうしても気持ちが前に出てしまいます。
多くの人が、相手が前にいるため、その人に向かって話そうとしがちです。
しかし、それだと息が前に漏れてしまいます。
そこで、息を漏らさずに話すためには、少し後ろを意識して話すことが大切です。
後ろを意識して話す
「後ろの人に話しかける」と思ってみてください。
これは実際に後ろに人がいると想像してもいいです。
前に出さず、後ろに向けて話すことで、自然と息が漏れにくくなります。
例えば、「言葉は人を表す」というフレーズを、前に向かって話すのではなく、後ろ30cmから50cmくらいの位置に意識を持っていって話してみてください。
すると、驚くほど良い声が出るのがわかるはずです。
感情を抑えることで得られる効果
声が良くなる理由は、感情が邪魔をしなくなるからです。
人前で話すとき、多くの人が緊張や不安など、ネガティブな感情を抱えています。
これらの感情が声を通過すると、声が弱くなったり、滑舌が悪くなったりします。
しかし、感情を抑えて後ろに向かって話すことで、ネガティブな影響が少なくなり、自然とクリアな声が出るのです。
プライベートゾーンとパブリックゾーン
感情が混じった状態で話すのは「プライベートゾーン」と呼んでいます。
ここで話すと、自分が話したいことを言えた満足感が得られますが、相手に伝わりにくいことが多いです。
一方、「パブリックゾーン」で話すと、感情を抑えて後ろに意識を持っていくことで、相手に伝わりやすい、良い声が自然と出ます。
実験してみよう
顔の力を抜き、意識を後ろに持っていくことで、声が変わるのを実感できます。
相手が受け取る印象も違ってくるでしょう。
50cm後ろに意識を持っていくと、さらに深みのある声になります。
このように、自分の声がどこに向かっているのかを意識することで、存在感や懐の深さが変わってきます。
声で伝える力を高める
声をサラウンドのように横に広げる意識してみましょう。
周りの人を包み込むような声で話すと、居心地が良くなり、声の響きが皮膚から伝わる感覚が生まれます。
これにより、相手は自然と心を開き、あなたの言葉を受け入れやすくなります。
まとめ
感情を抑えた話し方は、相手に伝わる声を作るための鍵です。
後ろに意識を持っていき、感情を抑えた声で話すことで、相手に自然と伝わる、クリアで気持ちの良い声が生まれます。
家族や親しい人に話す時とは違い、公共の場ではこの「パブリックゾーン」の話し方を意識してみてください。
そうすることで、あなたの話がより伝わりやすく、効果的になるでしょう。
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。