【話を楽しむコツ!自己中心で話そう Tips to enjoy talking! Talk with self-centeredness】ボイスブログ78
※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
「俯瞰」で話すことの意味
「俯瞰」という言葉、聞いたことありますか?
これは、上から全体を見渡すという意味です。
話すことが苦手な人や、自分の声が嫌いで、人前に立つなんて無理だと思っている人、結構たくさんいます。
どうしたら話すのが楽しくなるんだろう…そんなふうに思ったこと、一度はあるかもしれません。
実は簡単!話を楽しむコツとは?
実は話すことを楽しむためには、とてもシンプルな方法があります。
それは、話すことを「自分中心」に持っていくことなんです。
そう、「自己中」です。
ただし、「自己中」には2種類あります。
- 一つは、自分の小さな世界の中で「あれがダメ、これがダメ」と焦ったり悩んだりする自己中。
- もう一つは、自分の意識を後ろに引いて、自分の世界を自由に楽しむ自己中。
あなたはどちらを選びますか?
「そんなの特別な人しかできない」と思ったあなた。
安心してください。
私も長年ボイストレーニングをしていますが、誰にでも自分の中にこの自由な世界は存在しています。
この世界を探し当てるのが、ボイストレーニングのおもしろさです。
魅力的な人は、自由に話している
人の話を聞いて「おもしろいな」「素敵だな」と思う人は、みんな自由に、のびのびと話しています。
なぜ魅力的かというと、その人自身がリラックスして、自分の思い通りに話しているからなんです。
では、なぜ自分はそうなれないのでしょうか?
それは、自分のことよりも「相手にどう思われるか」「どう評価されるか」ばかり気にしているから。
他人の目を気にしすぎてしまうと、自分自身が楽しめない。
結果、話している本人も、聞いている人も苦しくなってしまいます。
話をおもしろくする秘訣は、自分自身が楽しむこと
おもしろい話がしたいなら、まずは自分自身が楽しんでみてください。
自分が楽しんで話せば、自然と話は面白くなります。
私のセミナーでは、最後に参加者の方に感想を言ってもらいます。
1時間や2時間のレッスンの後には、必ず何らかの感想が心の中にあるものです。
それなのに「感想どうぞ」と言われると、途端に文章を一生懸命作り始めてしまうんです。
「みんなに良く思われたい」「適切なことを言わなきゃ」と考えてしまうからですね。
でもそれだと、棒読みになったり、「うまく言えなかった」と反省会になってしまいます。
心から出る言葉が人の心に響く
実は心の中には、すでに何かしらの言葉があります。
だから私は、感想を言ってもらう前に「頭を外して、心に浮かんだ言葉を話してね」と言っています。
そして、自分の心から自然と言葉が浮かんでくるのを、みんなでじっくり待ちます。
「思った以上に声を出すのがおもしろかった!」
こんなふうに、心から出てくる素直な言葉ほど、人の心に染みて共感されます。
人が待っているのは、こんなリアルな言葉なんです。
心の言葉を信じて話してみよう
こうした本当の言葉を話している時って、緊張しません。
なぜなら、無理に作っていないからです。自然体で話せると、話すことが楽しくなります。
心は案外、頭よりも賢くて、ちゃんとした日本語を話してくれます。
だから、「感想を言って!」と言われたら、一度頭を外して、心の中にある言葉をぽつりぽつりでもいいから話してみてください。
きっと、うまくいきますよ。
ホワイトボードの文字が間違っていました。「指令」→「司令」
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
(俯瞰クラブは終了しました)
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。