【声が大きくなる!俯瞰で話すってどういうこと? What is “Fukan” Speaking?】ボイスブログ73
※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
私が俯瞰の話し方を発見した経緯
こんにちは!今日は「俯瞰で話す」ことについてお話ししますね。
実は私、昔は言葉を話すのがすごく苦手でした。
学生の頃は特に「さ行」や「ざ行」がうまく言えず、いつも不安で黙りがちだったんです。
そのため、人からはちょっと暗めな人だと思われていました。
そんな私が幼稚園の先生になった後、ある日新聞で見つけたアナウンサースクールの広告がきっかけで、新しい世界が広がりました。
元々声優になりたかった夢もあったため、勇気を出して通い始めました。
プロでもうまく話せなかった日々
アナウンサーを目指す50人のクラスに入り、「私もできるかも!」という気持ちが湧いてきました。
幼稚園の先生を辞め、フリーランスのアナウンサーになりましたが、最初は全然ダメでした。
特に「おはようございます」すらうまく言えず、「ダメだダメだ…」の日々が続きました。
それでも10年ほど経つと慣れもあり、式典の司会で50人くらいの来賓の方の名前を呼ぶ仕事もできるるようになりました。
その時気づいたのが、自分の意識の位置でした。
意識を後ろに置くと話が上手くなる
間違えないように名前を読む時、意識が「頭の後ろ」にあるとスムーズにできました。
以前は意識が前方にあり、緊張して間違えてしまいましたが、後ろに意識を置くと落ち着いて話せることに気づいたんです。
これが「俯瞰で話す」最大のポイントです。
意識を後ろに持っていくだけで、気持ちも声も安定します。
息を漏らさない話し方
前方に意識があると息が漏れ、声が不安定になります。
マイクを使うアナウンサーは息漏れを避けるため、息を抑える必要があります。
ラップを顔に貼ったようなイメージで息を止める練習を考えました。
うちわを使った簡単なトレーニング
意識を後ろに置くのに便利なのがうちわです。
背中にうちわを差し、うちわと後頭部の接点を意識して話すと、自然に意識が後ろにいきます。
実践すると、不安が消えて安定感が増します。
意識の位置をもっと上に!
次にさらに高い位置に意識を飛ばすため、「1、2、3」と掛け声とともに、意識を後ろに飛ばします。
意識を斜め上に移動させ、そこを「司令部」として俯瞰の視点を置きます。
この視点だとネガティブな感情が消え、客観的で冷静な判断ができるようになります。
俯瞰の位置がもたらすポジティブな世界
俯瞰の位置はポジティブな場所です。
子どもの頃の天真爛漫な気持ちになり、不安が入らない状態になります。
ネガティブな場所からポジティブな俯瞰の位置に「お引越し」することで、話す能力が劇的に向上します。
俯瞰トレーニングを続けるには?
俯瞰トレーニングを手軽に続けられるよう、ブログを続けてご覧くださいね。
ぜひポジティブな俯瞰の場所へ引っ越して、自信に満ちた素敵な声と人生を手に入れてください!
ホワイトボードの文字が間違っていました。「指令」→「司令」
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
(俯瞰クラブは終了しました)
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。