チェックポイント⑱ 「1、2、サーン」で後ろ30センチの声
《テキスト》
言葉は人を表す 言葉は人を表す
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「意識」が後ろ30センチにある声を体験
自分を横から見て、その中心線に「意識」がある状態を「ゼロのポジション」とすると、うちわをさしたときは、10センチぐらい後ろに「意識」がある状態です。
プラス10センチです。
このとき、視野が少し広がった気がします。
相手から見た自分の印象も変わっています。
落ち着いていて、自信があるように見えます。
「意識」は、さらに、もっと後ろに移動させることができます。
「ゼロのポジション」から、30センチ後ろに「意識」を移動させると、落ち着きがさらに増し、堂々とした印象になります。
自分の懐が、30センチ深くなった状態です。
そして、30センチ後ろに「意識」を移動させると、声も「懐が30センチ深くなった自分の声」に、勝手に変化します。
自分の在り方が変わると、その在り方に合った声に変わっていくのがスピリットボイス・トレーニングです。
それでは、うちわから、さらに後ろ、「意識」の場所「プラス30センチ」に挑戦しましょう。
「1、2、サーン」という掛け声で、一気に30センチ後ろの世界に行きます。
自分の後ろ斜め上 30センチを意識し、そこをめがけて、高めの大きな声で「サーン」を飛ばしましょう。
やってみましょう。
「1、2、サーン」

この掛け声は、自分の体から「意識」を後ろに「離す」ことがねらいです。
そのために「サーン」は、高く強めの音が効果的です。
高い音の方が、これまでの自分から、「意識」がポーンと離れるイメージになりやすいのです。
また、エネルギーも高まります。
さあ、あなたの「サーン」は、後ろ斜め上 30センチに飛んでいきましたか?
それから、「サーン」といった時、下腹に勝手に力が入るのを感じましたでしょうか?
感じなかった方は、もう一度やってみてください。
下腹に力が入るぐらいの大きさで言ってみましょう。
この下腹の力をキープし、後ろ斜め上 30センチの位置もキープしながら、「言葉は人を表す」を2回続けて言ってみます。
「サーン」と同じ声の高さ、同じエネルギーで言葉を続けてください。
「1、2、サーン 言葉は人を表す、言葉は人を表す」
いかがでしょうか。
このとき、後ろに「意識」を置いて声を出すのですが、イメージは、「後ろへ向かって声を出す」、あるいは「後ろから声を出す」どちらでもいいです。
すっとカンタンに大きな声が出ると、とても気持ちが良いです。
コツ!
ついに、「1、2、サーン」の登場です。
「サーン」の声は、すっとんきょうに高い方が、グッドです!
裏声になっちゃっても、オッケーです。
その方がいいぐらいです。
今までの自分ではないところに、飛んでけ〜〜っていう声なのです。
その時、下腹に力が入ります。
このお腹の力と、飛んでいった先の空間をつかまえて、出したことのない声にチャレンジしてみるのです。
お腹に力が入っていると、裏声も地声に変わります。
目指す後ろの場所も大切です。
30センチと言っていますが、少しできるようになってきたら2〜3メートル後ろを目指してみるといいでしょう。
そうなのです。
思う以上に後ろを目指すのです。
ここがポイントです。
え〜〜っ!というぐらい後ろなのです。
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*スピリットボイスくんから*
後ろが意識できると、その分、人間が大きくぶ厚くなります。
懐深く、許容量も多くなって、おおらかさが出てきます。
声も、そんなイメージの声に勝手に変わっていきます。
慣れると、軸がぶれない不動の自分がわかってきます!
すると、気持ちがバタバタしないから、ラクなのです!!
これから、こんな自分になれちゃう「後ろのポイント」を探していくのです。
見つけては、ずれ、見つけては、ずれ、の繰り返しで自分のものにしていきます。
なので、すぐにできなくても、大丈夫です〜(^o^)
