チェックポイント⑦ 下腹の力で息漏れしない話し方をキープ



 

 

下腹に入る力がとても大切です

腹式呼吸についてお話します。
鼻から肺の下の方、つまりお腹の方に向かって息を入れます。
お腹を膨らませ、そこに息が一瞬で入ってくるというイメージです。
息が入ることによって、肺の下にあるお椀を逆さまにしたような形の「横隔膜」が少し下へ押されます。
横隔膜の下の胃や腸も押されて、下腹が少し前に出ます。
これが、肺に空気がたっぷり入った状態です。
後ろに向かって声を出した時、下腹に力が入りました。
下腹に力が入ることによって、肺に空気が入った状態を、キープすることができます。
下腹に力が入っていると、息もれなく話すことができます。
なので、下腹の力が抜けると、途端に息がもれてしまいます。

 

下腹に力が入るとはどんな感じなのでしょう。
 
「お腹に力を入れる」と思い、胃や腸のあたり全体に力を入れると、話すことが大変苦しくなります。
下腹に力を自分で加えるわけではなくて、後ろに声を出す練習の時に感じた「勝手に下腹に力が入る」という力の入り具合をキープするのです。
荷物を持ち上げたとき下腹に踏ん張る力が入ります。
この、下腹の内側から押すような力が少し入っている、そんな感じです。
支えるような力です。

 

もうすでにお腹を使った声で話をされている方ですと、この下腹の力の入り具合が当たり前すぎて「力が入る」とは感じない程度です。
しかし、これまで下腹の力を使っていない方にとっては慣れないので、初めはなかなか大変かもしれません。
あとは練習です。
この下腹の力を、いつも使って話せるようになりましょう。
話すときは、ずっと下腹に力が入っています。

 

コツ!

前にやった「息継ぎの仕方」が、腹式呼吸です。
腹式呼吸と聞くと、むずかしそうと思ってしまいますが、お腹を膨らませて鼻から息が入ってくる練習で、大丈夫です。

そして、息が入った状態をキープさせるのが、下腹の支えです。
後ろの方向に声を出したとき、勝手に下腹に力が入った力加減が正解です。
そして、いったん入った下腹の力が、その後もずっと入ったままで話し続けるのです。
力が抜けると、すぐに息もれの声になります。

今日は、この下腹に力が入っている状態のまま話せるかな?ということを意識してみましょう。
下腹に意識を持っていくのではなく、後ろに話すように声を出すことで、自然に下腹に力が入るのを感じてみてください。

 

*スピリットボイスくんから*

腹式呼吸、、、。
「お腹に力を入れるって、いったいどうするの?」
「どんなふうに力を入れるんだろう?」
と考えはじめると、むずかしくなっちゃいますね。
「お腹に力を入れる」と考えると、胃のあたりまで力が入ってしまって、話すことが大変になっちゃいます。
後ろを意識した話し方だと、自然に下腹に力が入るんです。
なので、それ以上、力を加えないでくださいね!
ここがポイント!

 

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