【言葉をしっかり伝える方法 Way to Clearly Convey Your Words】 ボイスブログ23
※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
言葉が伝わらない原因は「気持ち」の差にあった?
話をしている時、「言葉をちゃんと言っているのに、なんだか相手に伝わっていないな…」と感じることはありませんか?
今回は、そんな悩みを解決するための、言葉をしっかり伝える方法を紹介します。
「はい、かしこまりました」の伝え方
まずは、よく使う言葉の一つ、「はい、わかりました」「はい、かしこまりました」を例にして見ていきましょう。
【悪い例】
ただ単純に、頭で覚えたセリフを棒読みする感じで言うと、
「はい、かしこまりました・・・」
言葉としては問題ありませんが、棒読みだと聞いた相手には「ほんとにわかってるのかな?ちゃんとやってくれるかな?」という不安な印象を与えてしまいます。
【良い例】
ポイントは、言葉を『体感』して伝えることです。
- 「はい」は、相手に渡す気持ちで「はい」と相手の心に届けるように言います
- 「かしこまりました」は、相手の言葉を自分の胸にしっかりと受け入れるイメージで言います
同じ言葉でも、ちゃんと体感しながら伝えることで、「この人なら安心して任せられる!」という信頼感が生まれます。
「あちらにおかけになってお待ちください」の伝え方
次に、接客の場面でよく使う言葉を見てみましょう。
【悪い例】
棒読みで「あちらにおかけになってお待ちください」
こちらも、言葉はしっかり言っていますが、どこか流れてしまっていて、相手はうっかり聞き逃してしまいそうです。
【良い例】
自分で体感しながら言葉を伝えるポイントは、以下の通りです。
- 「あちら」は、その場所を指し示しながら「あちらに」と伝えます
- 「おかけになって」は、座るという動作を自分でもイメージして、相手に座っていただく気持ちで伝えます
- 「お待ちください」は、丁寧にお願いするような気持ちを込めます
すると、耳で聞いただけで、自然と導かれるような雰囲気が伝わります。
頭で理解させるだけでなく、音や雰囲気で相手に伝えることが、配慮のある伝え方のコツなんです。
言葉は体感しながら伝えるのが大切!
言葉にはすべて意味があります。
その意味をしっかりと自分自身が理解して、体感しながら言葉に乗せて伝えると、相手にもきちんと伝わります。
ぜひ今日からこのポイントを意識して言葉を伝えてみてくださいね!
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。