【間違いやすい敬語 How to use honorific language in Japanese】ボイスブログ30

※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※

間違っていたかも、この敬語

普段から敬語を意識して使っている方は多いですが、実は意外と間違えているケースもあります。
今回は、よくある敬語の間違いとその正しい使い方を紹介します。

「いたす」は謙譲語

「いたします」という表現を丁寧な言葉として相手にも使ってしまう方がいらっしゃいます。
「いたす」は謙譲語です。
例えば飲食店で、

✕「お飲み物は何にいたしますか?」
◎「お飲み物は何になさいますか?」

が正解です。

「いただく」も謙譲語

次に、「いただく」という言葉も謙譲語です。
窓口などでよくある間違いです。

✕「書類は3番窓口で頂いてください。」
◎「書類は3番窓口でお受け取りください。」

が正解です。

「持参」は自分や身内に使う言葉

「持参」には「参る」という謙譲語が含まれています。
したがって、自分や身内の行動を指す時のみ使います。

✕「この資料をご持参いただけますか?」
◎「この資料をお持ちいただけますか?」

これで、正しい敬語になります。

食事に関する表現

食べるときに使う「いただく」は謙譲語であるため、相手の行動には使えません。
食事の内容を尋ねる時は、

✕「お昼は何をいただかれましたか?」
◎「お昼は何を召し上がりましたか?」

とします。

また「召し上がる」自体が尊敬語のため、

✕「お召し上がりください。」
◎「召し上がってください。」

「お」をつけることで、やり過ぎの敬語になってしまいます。

物には敬語をつけない

スーツなどの物品に敬語は不要です。

✕「スーツが濡れていらっしゃいます。」
◎「スーツが濡れています。」

これで十分丁寧です。

二重敬語に注意

「お聞きになられましたか?」のような表現は、二重敬語となり過剰です。
「お〜になる」「れる・られる」は、それぞれ単体で尊敬語です。

✕「お聞きになられましたか?」
◎「お聞きになりましたか?」または「聞かれましたか?」

とするのが適切です。

敬語の使い過ぎに注意しましょう

今回は敬語、謙譲語、尊敬語の間違えやすい表現をみてみました。
敬語は適切に使うことが大切です。
敬意を示しつつ、スマートなコミュニケーションを心掛けましょう。

池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin

※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。

「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。 

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