【声の届け方のコツ Tips for Delivering Your Voice】ボイスブログ59
※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※
「あの人だけ」に声を届けたい
静かな場所で、特定の人にだけ自分の声を届けたい時、大きな声を出してしまうと周りの人に迷惑になってしまうことがあります。
そんな時、声を上手に届けるコツがあります。
例えば静かなお蕎麦屋さんをイメージしてみましょう。
静かなお蕎麦屋さんでの出来事
静かなお蕎麦屋さんで、注文をしたいけれどスタッフがなかなか来てくれない、そんな場面。
「あの厨房の奥にスタッフがいるんだろうな」と思った時、ただ大きな声で「すみません!」と叫ぶと、お店全体に響いてしまいます。
そこで「声を曲げる」イメージで、声を届けましょう。
「声を曲げる」とは?
例えば、角を曲がった厨房の奥にいるスタッフに届けたいなら、まっすぐ声を届けるのではなく、イメージの中で声を曲げて、相手のいる方向へと「届け」と念じるように声を出します。
実際に試してみましょう。
- 「すみませーん」と全体に向かって言うと、周囲にうるさく響いてしまいます
- でも、スタッフがいる方向へ声を曲げるイメージを持って、「すみませーん」と言うと、その人だけに聞こえるように声を届けることができます
このように「声を曲げる」ことができると、うるさくならずに、必要な人にだけ声を届けることができます。
声の方向を決める「意識」がポイント
実際に指をさして「あっちだ」とイメージすると、声は自然にそちらに曲がっていくような感覚になります。
大切なのは明確な意識を持つことです。
指で示すように、「あの人に届けるんだ」と強く意識すればするほど、声はその人の耳元に届きやすくなります。
ついたてを飛び越えるように声を届けたい場合も同じです。
実際についたてを飛び越えるようなイメージで「すみません」と言えば、声はきっと目的地に届くでしょう。
声はイメージ通りに届く。
ぜひ、日常でやってみてください。
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
(俯瞰クラブは終了しました)
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。