【話す時、顔がひきつる】
友人と話すときでも、顔がひきつる

話す時、顔がひきつる[スピリット･ボイストレーニング331]

※ スピリット･ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「１、２、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識でラクに楽しく話すボイストレーニングです ※

今回のお悩み。
普通のクラブ活動の友達に話す時でも、顔が引きつってしまいます。
どうすればいいでしょうか。

学生さんからのお悩みですね。
友達とお話をするっていう場面はいっぱいありますけれども、その時の自分の気持ちがどうなっているのかな？というのを改めて感じてみましょう。

向こうから話しかけられると、その友達に気持ちが行きます。
相手がいて、少し圧倒されている自分がいる。
その瞬間、相手のことを考えて配慮して、私はどうすればいいのかな？この方にはどうすればいいのかな？ってまず思ってしまう。
相手のために、私はうまく応じなければいけないと思ってしまう。
相手は別に私のことをじーっと見ているわけでないんだけれども、なにか見られているような、なにか圧迫感を感じたりしてしまう。

自分はここにふさわしい言動をしなきゃいけない、だったらどうすればいいのかなって、自分の中にあるものでなくて、この場にふさわしい自分になろうという気持ちになります。
自分のままでは足りないんじゃないかな？という気持ちもあるのかもしれません。

それを一気に解消していく方法としまして、私がいつもやっている「１、２、サーン」があります。
「１、２、サーン」といつも言っておりますが、一体それは何なんだということで、ここで改めて説明しますね。
人と話す時、あるいは何かを読む時って、目の前に意識がいってそこでいろいろ考え始めます。
その前で何を考えているのかというと、大丈夫かなとか、ちゃんとできるかなとか、相手の人はどんな気持ちで私のことを見てるのかな、というような、相手の気持ちに対して、ネガティブな内容が多いです。
そして、ネガティブな自分に対して、やっぱりダメだななど、さらにネガティブなことばかり考えてしまいます。
そう考えてしまうから、ずっと顔もひきつるし、ドキドキ不安定な気持ちになってしまうのです。

この考えさえなければいいんですね。
「１、２、サーン」と高めの声で言って、自分の斜め上30センチの場所に声と共に意識を飛ばすんです。
そうすると、自分の意識が後ろにきます。
前から後ろに意識が来ると、一気にいい気分になります。
この場所を選択することによって、全く違った自分自身が現れます。

前はネガティブを考えてしまう私。
後ろはいい気分な私なのです。
なので、いつも後ろを選ぶんです。
これには慣れが必要です。
なぜならば、このネガティブな自分を長年やっておりますので、ここにいるのが自分だと思い込んでいるからです。
それを「１、２、サーン」で、後ろに意識をおいた瞬間、ネガティブな考えが消えるというのをまずは味わってみてください。
意識を後ろに置いたまま人の話を聞くこともできますし、自分の話も驚くほどラクラクにできるようになります。
軽く声が出る、大きな声が出る、高い声が出る、というようないろいろな発見もあります。
続けてみると、後ろで考えながら話すことができるように変わってきます。
ネガティブが全然ない自分で話すことができます。

相手がいる、そして、私がここにいる。
相手が話し、私も私の言いたいことを話している、という状況になります。
そして、私の目も後ろに移動しますので、相手の顔も後ろ斜め上から見ることができるんですね。
そうすると、相手の人が笑ってるなとか、今なにか話したい顔してるなとか、状況判断をしながら、自分の好きなことを話すことができるようになります。

そんなことできないわと思った方、やってみてください。
やらないと自分のものにならないのです。
後ろに意識を置くことで、話すことが楽しくなってきましたっていう方を、私は何百人も知っています。
私の動画をご覧になった感想の中に、この「１、２、サーン」で私人生変わりました、私の求めていたものはこれです！など、感謝の言葉を多く頂戴しています。

やってみると、楽しくラクに話すことができる自分をゲットできます。
「１，２、サーン」という掛け声だけなので、やってみてください。
そして、後ろに意識を置いたまま一言言葉を出してみる。
そして、それがうまくできたら、自分の気持ちを話してみる。

あとは慣れるだけです。
慣れた時、あなたは自由を自分のものにできます。
私はその昔、目の前に意識があって、ずっと凝り固まった人間だったのが、今、自由に話すことができ、気分も自由になったので、みんなに伝えたいなあと思っています。
ぜひ、いい気分をあなたのものにしてください。