【気にならないと気にしないの違い “kininaranai vs. kinishinai: What’s the Difference?】日本語レッスン77
気にならないとは?
「気にならない」というのは、まったく気にかけていない、心に引っかかっていないという状態のことを言います。
つまり、最初から意識していない、何とも思っていない、気づいてすらいないこともあります。
たとえば、工事の音が「ドドドドドド」と鳴っていても、「気にならない」という人は、それが耳に入ってきても特に意識することなく、いつも通り過ごせるんです。
他にも、「この仕事、時間かかりそうだな…でも気にならない。やりますよ」というような場面もあります。
つまり、「面倒くさい」「やりたくない」といったネガティブな感情が湧いてこないんですね。
気にしないとは?
一方で「気にしない」は、少し違います。
「気にしないようにしている」「気にしないと決めている」という、ちょっと意識的な努力が入っているんです。
たとえば、誰かが冗談を言ってきたときに「冗談だから気にしないでください」と言うとき。
それは、「気になる可能性はあるけど、それを意識的にスルーしている」ということです。
「失敗を気にしないで」「他人の意見を気にしないようにしている」といった表現もそうです。
心のどこかで引っかかりはあるけれど、それに囚われないようにしている状態です。
似ているようで、違う
つまり、
- 「気にならない」は、完全に無反応、無関心。問題にならない
- 「気にしない」は、意識したうえで受け流している。努力が入っている
他人の意見を「気にならない」人は、そもそも興味がない。
でも「気にしない」人は、少し気になるけど、気にしないようにしている。
質問への答え
「気にならない」は「問題ではない」と同じような意味になりますか?という質問です。
はい、同じような意味ですね。
「私にとってそのことはまったく問題ではありません」ということですね。
とてもよい質問でした。ありがとう!
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