【声がうわずる、裏声になる】
抑揚が裏声になってしまう。朗読、ナレーションがうまくなりたい!
声がうわずる、抑揚が裏声になる。朗読、ナレーションがうまくなりたい![スピリット・ボイス トレーニング300]
※ スピリット・ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識でラクに楽しく話すトレーニングをしています ※
今回は、朗読・ナレーションを勉強している方のお悩みです。
「地声で抑揚をつけるのが難しい」とのことなのですが、抑揚をつけようと声を高くすると、裏声になってしまう…のでしょうか?
練習を始めた頃、どなたかの朗読・ナレーションをお聞きになって、こういうふうに読むんだ!とマネをすると、その方のクセが身についてしまって取れなくなっちゃった、ということがよくあります。
それでは、高音が裏声になって、ふわんと浮いてしまうような発声の直し方です。
声が裏声になるとき、口の中で、声が上顎に当たり、少し鼻に抜けるような感じになっているのかもしれません。
スピリット・ボイスのいい声になる掛け声「1、2、サーン」で意識を後ろに飛ばすと、下腹に少し力が入ります。
この下腹の支えで、しっかりとした軸ができ、ブレない声になります。
感情を入れずにこの状態で読み続けると、裏声にならず、均一のしっかりとした地声で読み続けることができます。
昔の話なのですが、私がアナウンサーになりたての頃、ナレーションを録音していて、ブースの中でちゃんと原稿を読んだのに、「あれ?池本さん、今、読んだよね、おかしいなあ、君の声は(声の音量のメーターの)針が振れないだよ…、おかしいなあ」と言われたことがあります。
たしかに私は読みました、なぜ??
ホラーです(汗)
たぶん、その頃の私の声は息が多くて、機械が声として感知しなかったんだと思います。
音はすれども質(中身)がない、悲し〜〜。
では、どうすればいいの?
ここで私のさらなる研究発表です!
口の中の奥行きに注目です。
片手をパーにして、頬に当てます。
小指が口元、親指は耳の下にあたります。
これは、私が考えた口の中の奥行きを測るメモリで、「指メモリ」といいます。
口の中のどこで音を作ったかで、声の印象が変わるのです。
小指のあたり、つまり口先で音を作って話すと、音がかる〜い感じになって、どしっとした質のある声にはなりません。
親指のあたり、つまり口の中の一番奥で音を作ろうとすると、勝手に下腹に力が入り、しっかりとした声になって、裏声になりません。
その上、後ろに意識を置く感覚がつかみやすくなり、ますますいい声になります。
裏声になってしまうのは、下腹に力が入っていない状態だからです。
「指メモリの親指のあたりで音を作る」のは、カンタンで効果がすぐに分かりますので、ぜひ試してみてください!
池本美代子YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/miyomin
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「スピリット・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」スピリット・ボイスは、
あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。