【人前で話すのが苦手】
人前が苦手、焦る、不安定になる、、、避けてきたけどどうすればいい?
人前で話すのが苦手、どうすればいい?[スピリット・ボイス トレーニング316]
※ スピリット・ボイスは、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識でラクに楽しく話すトレーニングをしています ※
今回のお悩みは、
「人前で話すのが本当に苦手で極力話すことを避けています。精神的にとても不安定になるんです。どうすればいいでしょうか」です。
人前で話さなきゃいけないと思ったら、焦ってきますね。
この状況、自分一人焦っていても、周りの人は特になんとも思っていないかもしれません。
けれども自分の中では、この焦っている気持ちが本当に嫌です。
私はアナウンサーになる前は、うまく思ったことが言えなくて、本当に焦りまくっていました。
うまく話せない自分が嫌だから、なるべく話さなくてすむように、そういう場を遠ざけてきました。
アナウンサーになってからも、焦る気持ちはすぐに改善できるものではなく、ずっと苦労してきました。
気持ちが前のめりになって焦っているからバタバタした印象になります。
話す時息が漏れていたので、息の流れとともに言葉がとりとめもなく出てしまって、自分でコントロールが不可能という状態になります。
また、言葉を滑らせながら焦って話すと、「あ、ごめんもう一回言って」と相手に言われて、もう一回言わなきゃいけなくなります。
この焦る気持ちがなくなればうまく話せるようになるかなと思い、私はブレーキをかけるような気持ちで話すよう心がけました。
話すことがいろいろあると焦って早口になってしまうのですが、そこでちょっとブレーキを掛けてゆっくり話すようにしてみたのです。
ブレーキをかけて話すようになってからようやく、「私は周りの方のことを気にしているようで、本当は全く気にせずに話していたんだ」ということがわかりました。
自分自身さえ、無視して話していました。
その場しのぎで話していたので、言葉の中に自分が入っていなかったのです。
ただ、言葉を言っていただけだったのです。
話す時、自分を感じながら話すことができるでしょうか?
何かを伝えるとき、自分を感じながら話すことができるでしょうか?
「自分を感じながら話す」、これが私が話すということなんですね。
私は、ただ、言葉が相手に届けばいいと思っていました。
私を伝えようなんて、これっぽちも思っていませんでした。
自分を重要視していなかったんです。
私なんてしようもない人間なんで、どうでもいいと思っていたんです。
それまでの私は、言葉さえ伝わればいいと思い、自分を感じながら言葉とともに自分も伝えるなんて、頭にもありませんでした。
ですが、アナウンサーの仕事を続けるうちに、自分の声で自分の思いを伝えるということを練習するようになりました。
自分が感じたことを自分の声で自分の言葉で伝えたいっという思いに変わっていきました。
そうすると、相手にちゃんと分かってもらいたいなってという気持ちになって、では分かりやすいスピードってどんなのかなってと、調整できるようになってきました。
言葉さえ伝えればいいというような投げるような話し方ではなく、私のこの思いを、この言葉を、どう言えば分かってもらえるかなっということまで考えることができるようになったんです。
すると、もうブレーキは必要なくなりました。
さらに「1,2、サーン」の俯瞰の意識で、「こう言うよりもこう言った方が分かりやすいかな」と考えながらゆっくり伝えることができるようになりました。
ゆっくり伝えることができるようになると、この方がちょっと首をかしげられたので、もう一度分かりやすく言い直そうかなと思ったり、この方ってこういうことに興味がありそうだから、この話も入れようかなと、その先の流れをゆったり考えることができるようになりました。
ゆっくりと話し、自分の気持ちを相手に伝えられるようになってくると、話すのが楽しくなります。
まずはブレーキを踏んでゆっくり話すことをやってみて、それから自分を感じながら話ができるかなにトライしてみてください。
ほんの少しの言葉から始めればいいです。
一つずつ、少しずつ、やってみてください。
池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin
※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「スピリット・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。
「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」スピリット・ボイスは、
あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。