【尊敬語について About honorifics】日本語レッスン85
日本語には、相手を尊重する気持ちを伝えるための尊敬語があります。
今回は、その中でも「お・ご~になる」「れる・られる」の2つをみていきましょう。
「お・ご~になる」で尊敬語にする
敬語を作る一つの方法として、「お・ご~になる」があります。
- 来る → 「おいでになる」「お越しになる」
- 見る → 「ご覧になる」
- 聞く → 「お聞きになる」
- 会う → 「お会いになる」
- 読む → 「お読みになる」
- 着る → 「お召しになる」
- 受け取る → 「お受け取りになる」
- 思う → 「お思いになる」
例えば、「どう思いますか?」は丁寧語ですが、尊敬語にするには「どのようにお思いになりますか?」や「いかが思われますか?(下の「れる」をつけました)」などの表現を使います。
「れる・られる」で尊敬語にする
「れる・られる」を動詞につけて尊敬語にする方法です。
- する → 「される」
- 思う → 「思われる」
- 着る → 「着られる」
- 来る → 「来られる」
- 持つ → 「持たれる」
- 会う → 「会われる」
注意が必要なのは、「れる・られる」が受け身の意味にもなることです。
注意点:二重敬語はNG
敬語を使うときに注意したいのが「二重敬語」です。
これは敬語が重なってしまうことで、不適切な表現になります。
- おいでになられる ×(正しくは「おいでになる」)
- お聞きになられる ×(正しくは「お聞きになる」)
敬意を示したい気持ちは分かりますが、「お・ご~になる」と「れる・られる」を一緒に使わないよう注意しましょう。
まとめ
正しい敬語の使い方を覚えると、相手への敬意がしっかりと伝わります。
ぜひ練習して身につけましょう!
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