【人前での緊張を克服する方法 How to Overcome Nervousness in Public Speaking】ボイスブログ52

※ ラポール・ボイス(元スピリット・ボイス)は、ネガティブなことを考えてしまいがちな目の前の意識を、「1、2、サーン」の掛け声で、自分の後ろ斜め上30センチに飛ばし、俯瞰の意識で心を開放して話すボイストレーニングです ※

人前で文章を読むとき、「失敗できない!」という気持ちが強くなって、ガチガチになってしまった経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか。

その原因は、実は「紙に負けている自分」にあるんです。

紙に負けているって、どういうこと?

例えば、発表する内容が書かれた紙があるとします。
私たちは、その紙に書かれている文字を「絶対に間違えてはいけない」と考えてしまいがちです。
すると、紙に書かれた通りに読まなければいけないというプレッシャーが生まれます。
そのプレッシャーが緊張を引き起こし、ますます紙に支配されてしまうんです。

つまり、紙に書いてある内容を完璧に再現しようと意識しすぎることが、「紙に負けている」状態なのです。

紙は自分のためにあるもの

では、どうしたら紙に負けないようになれるでしょうか?

それは、紙に書かれた内容を「絶対的なルール」としてではなく、自分が自由に使えるツールとして捉えることです。

例えば、紙を見てこんな風に考えます。

「はいはい、日本語ですね。少しくらい違っても大丈夫ですね」
「これはあくまで私のための紙なんだから、私が好きなように使えばいいですね」

こういう気持ちでいると、紙の内容に縛られることなく、のびのびとした気分で話せるようになります。

緊張をなくすためには「俯瞰」が大事

もう一つ大事なのは、「俯瞰(ふかん)」です。

視線や意識を一点に集中しすぎず、後ろ斜め上の視点で遠くから広く眺めるように紙を見ること。
紙を凝視してしまうと、内容に縛られて緊張が高まります。
でも、少し離れて見ることで、心に余裕が生まれます。

「あぁ、このあたりにこんなことが書いてありますね。まあ読んであげましょうか」
そんなふうに軽い気持ちになることで、自然と緊張も和らいでいきます。

俯瞰することはトレーニングで身につく

ただ、一度「俯瞰」を意識しても、また紙に集中してしまうことがあります。
これは当然のことです。
だからこそ、何度も意識的に訓練をすることが必要になります。

紙を見る位置を意識的に後ろ斜め上に変えて、「ここで読んでいる自分」をトレーニングします。
それを繰り返すことで、徐々に緊張をコントロールできるようになります。

こうした訓練の具体的な方法は、他のブログで詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

紙に負けない自分になろう

発表の時に大切なのは、紙に書いてあることに縛られるのではなく、自分が主体であることを意識することです。
紙に負けない心を持つだけで、不思議なくらい緊張がなくなり、間違えることも少なくなります。

ぜひ次の機会に試してみてくださいね。

池本美代子YouTubeチャンネル youtube.com/@miyomin

(俯瞰クラブは終了しました)

※ 俯瞰で話すボイストレーナー 池本美代子 ※
「ラポール・ボイス」は、「俯瞰(ふかん・上から全体を見る)」に意識をおいて話すボイストレーニング法です。

「意識を変えるだけで勝手にいい声になる」ラポール・ボイスは、あなたがさらにあなたらしくなるボイストレーニングです。 

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